東京都台東区の上野・御徒町で会計事務所をしております、白根悠皓(しらねゆうや)です。
出資の4つ方法をお伝えします。
出資してもらう
事業のために、基本的には返さなくてもよいお金を出してもらうことです。簿記(会計の世界)では「純資産」にあたり、出資してくれたお金のことを資本金といいます。また、このような調達方法のことをエクイティファイナンスと呼んだりします。
⑴自分でためたお金を出資する
自分でためたお金を会社に出資する方法で、最も基本的なものです。自分のお金なので「自己資金」と言ったりします。ただ、自分のお金とはいってもすべてのお金が「自己資金」として認められるわけではなく、「預金通帳等で確認できる、出どころの分かるもの」であることに注意してください。不自然な入金は自己資金として認めてもらえない可能性がありますので、給料などをコツコツと貯めておくようにしましょう(融資審査の際、個人の通帳をチェックされます)。
また、タンス預金は自己資金としてみなされない可能性があるので、必ず金融機関の口座に記録を残しておくようにしてください。
なお、自己資金がゼロでは金融機関からお金を借りることもできないので、できるだけ自己資金は、余裕をもってためておくようにしましょう(借りたい金額の3分の1から4分の1くらいは、貯めておくようにしましょう)。
⑵事業を一緒にする仲間や友人・家族や親戚に出資してもらう
会社を立ち上げる際に資本金として出資してもらう方法です。
⑶エンジェル投資家に出資してもらう
エンジェル投資家とは、起業して間もない会社に資金を提供する富裕層などの出資者のことをいいます。そのような投資家を人脈等に持っていれば、その人に出資をお願いすることもできると思います。また、マッチングサービスを利用して探す方法もあります。
⑷ベンチャーキャピタル(VC)に出資してもらう
ベンチャーキャピタル(VC)とは、ベンチャー企業やスタートアップ企業など、高い成長が予想される未公開企業に対して出資を行う会社のことをいいます。
基本的にVCは、キャピタルゲイン(当初の投資額と株式を売却したときの差額)を得ることを目的としています。革新的なアイデアや技術等があることが必要なので、出資のハードルは非常に高いと考えられます。
次回は、借りる「負債」についてお伝えします。
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